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バイエル薬品 大動物シンポジウム 2013
大動物シンポジウム 2013

バイエル子牛パワーアッププログラムの紹介

バイエル薬品株式会社 動物用薬品事業部 マーケティング テクニカルサービス 松葉 浩里

 子牛の最適な管理・飼育方法について生産者の方に提案する際、製品を個別に紹介しても把握してもらいづらい。そこでバイエル薬品では、初乳対策、寄生虫対策、環境対策について「子牛パワーアッププログラム」を推奨している。今回はその一部を紹介させていただく。

初乳対策:初乳製品の効果的な使い方


スライド1:初乳製品の効果的な使い方の提案
スライド2:初乳分解図
スライド3:「ヘッドスタート®」厳選初乳粉末

 まずは初乳対策について。小原潤子先生のご講演にもあったとおり、新生子牛にはその母親の初乳が最適である。しかし実際には初乳量や乳質にはバラつきがあり、それを個々の農場で確認することは難しい。我々の調査によると、初乳中のIgG含有量の平均は48g/Lと、必要な量とされている60g/Lを下回っている。加えて、病原体の存在も否定できない。凍結初乳に関しても同様な上、解凍が手間だという生産者の方も少なくない。そこで母親の初乳の補助として、ヘッドスタート®の使用を提案したい(スライド1)。

 初乳はレンニンという第四胃で出てくる酵素と反応し、カードという塊と、水溶性のホエイに分かれる。このカード形成はIgGの吸収を最適化すると報告されている。カード形成に必要なものが、カゼインというタンパクと乳脂肪。液体(ホエイ)の方の主成分は免疫グロブリンである(スライド2)。初乳製品と言われるもののなかには、ホエイ部分のみを濃縮し、免疫グロブリンを手厚くしたものもあるが、弊社のヘッドスタート®は厳選した初乳の全脂粉乳であり、多くの初乳の成分がそのまま入っている。また、効果を証明するため、実際に製品を子牛に給与して血中のIgG濃度上昇の確認を定期的に行っている。

 初乳を飲ませているが、どうも調子が悪く、何か原因が分からない場合、初乳の質が良くない、量が足りないと言った可能性も考えられる。そこへ初乳給与の補完として、ヘッドスタート®を1袋以上与えていれば、生産性向上につながるのではないかと考える(スライド3)。

寄生虫対策:コクシジウム対策


スライド4:コクシジウム症 子牛の増体に対する影響
スライド5:牛用バイコックス®の投与時期 提案1
スライド6:牛用バイコックス®の投与時期 提案2
スライド7:確実なコクシジウム症対策の流れ

 続いて寄生虫対策について。山下祐輔先生のご講演にもあったように、コクシジウム症は下痢症状がなくても増体に影響を与えている可能性が高い。海外の試験においても、5万個のオーシストを5日間感染させた試験牛は一概に増体が伸び悩み、回復してからも、同条件で飼育した非感染牛との体重差を取り戻せなかったと報告されている(スライド4)。

 100ml中トルトラズリルを5g含有する「牛用バイコックス®」は、Eimeria属原虫によるコクシジウム病の発症を防止する効能がある。牛用バイコックス®はコクシジウムのオーシストが経口的に摂取され、スポロゾイトが腸管上皮に寄生し、シゾゴニー、ガメトゴニーを経て再びオーシストを形成するまでのコクシジウムの生活環全てのステージに殺滅的に作用を及ぼす。サルファ剤がシゾゴニー、特に2回目のシゾント形成の部分という一つのステージにしか効果がなく、3~5日程度、連続投与する必要があるのに対し、牛用バイコックス®は単回経口投与で十分な効果を示す。コクシジウム症発症の1週くらい前が一つの投与タイミングの目安である(スライド5、6)。

 下痢はもちろん、増体で伸び悩むことがあれば、コクシジウムの存在を疑うことも大事であり、コクシジウム症対策を考える一つのきっかけ作りになり得る。まず、移動や群編成、餌の変更などのストレスのかかる時期を農場ごとに推測し、それを参考に浸潤調査を行い、オーシストの排泄ピーク期を見極めることが大変重要である。感染はしているが、発症はしていないというタイミングを計るのが重要になってくる。

環境対策:衛生管理とバイオセキュリティ


スライド8:踏込槽の設置と正しい使用方法の推奨
スライド9:哺乳瓶・ハッチの消毒・感想で疾病予防
スライド10:ハエ対策の基本

 最後に環境対策について。使用器具類や子牛用ハッチは、定期的に消毒し、農場や施設の出入り口には踏込槽を設置することが基本となる。その際にお勧めしたいのが、複合次亜塩素酸系の消毒剤「アンテックビルコン®S」であり、多くのウイルス、細菌(芽胞菌を含む)、真菌に対して効果がある。他の塩素系消毒剤は強い塩素臭を発するが、アンテックビルコン®Sは人畜に対する刺激が非常に少なく、粉剤なので使いやすい。また、効果が持続するのも大きな特徴の一つである。アルデヒド系の製剤と比較しても低温下での効果が低下しにくく、冬季や寒冷地でもその効果を発揮する。

 踏込槽での使い方として、消毒効果の低下を防ぐため、入る前にまず有機物を落としていただきたい。ブラシで長靴を洗ってから入るのが好ましいが、水の入った槽で足を動かして汚れを落とすだけでも効果の向上が期待できる。その後、アンテックビルコン®Sを入れた踏込消毒槽に入るのだが、その中でもブラッシングしていただくとより効果的。薬液の交換時期は使用状況によって異なるが、通常は1週毎、汚れがひどい場合は毎日お願いしたい。また、消毒剤がその効果を発揮するには作用時間が重要であるため、踏込消毒槽にはなるべく長く入ること。ブラシを使わない場合でも足を消毒槽の中で動かすことは重要で、水中で分離しやすい消毒剤が均一に混ざり、本来の消毒効果が得られる。あとは1日の作業の後などに、長靴を消毒剤に漬け置きすることも効果的。ハッチの壁や床は一度消毒して、その上に乾いた敷料を入れ、きれいな状態にしておくのも大切で、前に入っていた子牛からの病気の伝播も防ぐことができる(スライド8、9)。

 環境面では衛生害虫の対策も不可欠。ハエは成虫よりも予備軍である幼虫の方が多く、4~5倍は存在する。大量発生した成虫駆除は直接散布しなければならず、コストも手間も非常に多くかかってしまうため、発生源(幼虫)対策が重要。発生源対策には、シロマジン製剤「バイパック®」を。ハエ発生時期の前から使用し、大量発生を防ぐことが肝心である。ハエの出始めには、ベイト剤「ノックベイト™」で誘引殺虫を。粉状でそのままトレイに入れて使えるため、生産者からも好評。家畜が触れるような場所で使用する場合は、「ハエは入れるが動物は触れられない」サイズの網を乗せればいい。水に溶解して使用することも可能で、壁に直接塗布したり板や紙に塗布して農場内に設置したりするのも効果的である。大量発生した場合は直接噴霧の成虫対策として「バイオフライ®」や「トヨダン®」を希釈し、噴霧する。

 以上、一部割愛して紹介したが、「バイエル製品と子牛パワーアッププログラム」の説明資料がご入り用の場合は、弊社までお問い合わせいただきたい。なお、新たな情報として、「バイトリル®10%注射液」に甚急性および急性乳房炎に対する効能が追加された。肺炎治療では皮下注射のみだが、乳房炎治療での使用に関しては静脈内注射が行える。詳細は当サイト「ニュース」で紹介しているのでご確認を。

まとめ

  • 子牛の飼育について、初乳対策、寄生虫対策、環境対策を一つのプログラムとして紹介することを提案する。
  • 初乳中IgGの含有量にはバラツキがあるため、厳選初乳粉末「ヘッドスタート®」で補完することをお勧めする。
  • コクシジウム症は下痢症状がなくても増体に影響を与えている可能性が高いこともあるので、トルトラズリル製剤「牛用バイコックス®」で発症を防止したい。
  • 施設や使用器具類の定期的な消毒、踏込消毒槽の設置は重要であり、複合次亜塩素酸系消毒剤の「アンテックビルコン®S」を正しく活用していただきたい。
  • ハエの発生源対策には「バイパック®」、誘因殺虫には「ノックベイト™」、成虫対策には「バイオフライ®」や「トヨダン®」をお勧めする。
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